迷  走  録


一旦自分の口から飛び出してしまったコトバには責任を持たなければならない。それは既に社会に向けて発信されてしまったのである。

ましてそれが確実な記録として残る「書く」ということにおいてはなおのことである。

自分に確たる思想があるわけではないし、生き方の方向が定まっているわけでもない。だからコトバを発することは恐いし、書くことはもっと恐い。

自身で振り返ってみても矛盾に満ち満ちているので・・・。

しかし、だからといって考えることを止めるわけにはいかない。瞑想することを放棄することは出来ない。

たとえ、迷走でも良い。口から発することによって、書くことによって、多少なりとも自らを律することが出来るのだとすれば。

自らを律する意味でも「毎日更新努力」を宣言して、本コンテンツを設置した。    

                                                                       2000年 12月 1日
レジメ 

2000/12  0101前半 0101後半 0102前半 0102後半 0103前半 0103後半 0104前半 0104後半 0105前半 0105後半 0106前半 0106後半 0107前半 0107後半
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010831  卑弥呼

いま産経新聞の一面の「古代からの伝言」に「日本建国」のシリーズが連載されている。読み物としてなかなか面白く、毎日が楽しみである。

古代、倭の国が海を渡って新羅に攻め入った時の話である。
ちょっと話がズレルが新羅は確かシラギと習った。しかし産経新聞にはこの字が出て来るたびにシンラとルビを打ってある。

今ワープロで試してみたらシラギでもシンラでも新羅が出てくるが、これだけしつこくルビを打ってある所をみると、シンラが正しいのだろうか?

さらに話がズレルがしつこい性格である。広辞苑をひいてみた。
         「しんら」 とひくと 【しんら(新羅)⇒しらぎ】 とあって 
         「しらぎ」 をひくと 【しらぎ(新羅)〔古くはシラキ〕古代朝鮮の国名】 とある。
ワープロでは「シラキ」では変換しないぞ! どっちなんだあ、ハッキリしてくれい。
      
* 補遺  因みに今朝の新聞には百済に「ひゃくさい」としつこくルビを打ってあった。

ということでズレタ話を戻すが、この新羅を攻めた時代の倭の国の国王が卑弥呼だったそうである。こんなことは多分多少の教養のある方にとっては常識なのだろうが、全然常識のない小生にとっては驚きである一方において「さもありなん」と感嘆しきりなのである。

仕事の打ち合わせで良くクライアントに出掛けるが、昔は先方の担当者が女性であった場合、美醜にかかわらず、可愛さの度合にかかわらず、何となくホッとして嬉しかったのだ。必ずしも若かったからということではない。

しかし最近は担当者が男性であるとホッとするのだ。落ち着いて話が出来る。静かに話が出来る。理詰めで話が出来る。話が前へ進展する。話がブットバナイ。細かい話が出ない。

にもかかわらず、なぜかやたらに女性担当者に遭遇することが多い昨今である。マーケティングという仕事自体、今に女性に占拠されてしまうのではないかと思われる位に女性の担当者が多いのだ。

つい先日も怒鳴られまくられて来たのだ。 「貴方には仕事の本質が分かっているのですか」 「このトンでもない見積書はどこをどうすれば出て来るのですか」 「目はちゃんと開けているのですか」。
あまりにも失礼というか無礼驕慢な態度についに席を蹴って帰って来た。


後からその上司なる部長から詫びの連絡が入ったのと、初っ端からとんでもない誤解が介在していたということが判明したため、その後はその美人の女性ともうまく仕事を進行しているが、とにかく現代の女性は全員が卑弥呼であると思って間違いない。

いや、遠くを見る必要はない。一旦出社するとわが社は卑弥呼の集団なのである。帰宅してBBSに向うと、モニターに卑弥呼の集団がドカドカッと押し寄せて来るのだ。

別に女性全部がとは言わないし、モチロン差別されることはあっても、差別する心算などは毛頭ない。しかし明らかに人類としてひとくくりにするのは間違いだと思う。男類と女類に区別するべきである。

全部ではないが、ほぼ全部に近い女性が間違いなく卑弥呼である。
のろけるわけではないが、その点、我が家の猛妻なんて可愛いものである。


嗚呼、私はゲイになりたい。

010830  B5版ノートパソ

生れついての悪筆である。両親ともに達筆だったのでこれはおかしい。幼児の頃良く言われて泣いていた「橋の下から拾って来た子供」というのは、もしかしたら本当だったのかも知れないと思っている。

「人に読めない」悪筆というのは間々見かけるので、それほど卑下する必要はないかも知れないが、小生の場合、少しでも時間を置くと「自分にも判読不能」というのが問題なのだ。

デッキチェアに寝転んで漫然とテレビを見ている時に俳句の名句がヒョッと頭に浮かぶことがある。一応サイドテーブルにボールペンとメモは置いてあるので書き留める。さて、後で机の前に行き、パソに入力しようと思ってもどうしても読めないし、名句は忘れてしまっているのだ。

最近は仕方がないので名句が浮かんだら即座にデッキチェアからよっこらしょっと立ち上がって、机の前に行きパソの電源を入れる。パソがやっと立ち上がった時には頭の中はスッカラカンなのだ。常に膝の上に置いておけるB5版の軽いパソが欲しいという欲求は日ましに募るが、机の上にVAIOのA4ノートパソがあるというのに、それはあまりにも贅沢だ。
かといって配線でガンジガラメのA4ノートをいちいち膝の上まで移動するのはメチャ面倒だ。


以前からBBSを通じてネッ友たちに欲しい欲しいと騒いでいたが、皆さん色々情報を流してくれる。でもご好意は有難いが、とても手が出ない価格である。

そんな時である。昨日オフ会でお目にかかった美女ダチが 「古い機種で使っていないからよろしかったらどうぞ」 と持って来てくれたのが、なんと理想のVAIOのB5ノートなのだ。

やはりかなりの良心の呵責はあるとしても、女性のネッ友には平素から美女・美女と念仏を唱えているに限る。
夜、寝る前に神様に 「またウソをつきました。ゴメンナサイ」 と謝ればすむことなのだから・・・。


「一体いくらでお譲り頂けるのでしょうか?」 と恐る恐る伺ったら、「どうせ使っていないのだから二ヶ月でも三ヶ月でも貸してあげます」 とおっしゃって婉然と微笑んだのだ。モノスゴク色っぽくて、モノスゴク美しい笑顔だったのだ。

こうなれば〆たものだ。証人がいるわけでもないし、借用証を書いたワケでもない。彼女が死んでしまえば、ハイ、それまでなのだ。
もっとも彼女は叩き殺しても死ぬようなタマではない。でも明らかにボケの兆候は始まっているのだ。
昨日のオフ会でも一緒に行動した五〜六時間の間に二回も車のキーを探しに、新宿の地下道やスナックのトイレを走り回ったのだ。


このまま静かにボケて欲しい。貸したパソのことなど綺麗に忘れて欲しい。

紙とボールペン、しかも自分でも判読不能な字から開放されるのだ。車の中に放り込んでおけるし、旅先にも持って行けるし、第一膝の上に置いておけるのだ。

これでワガハイも立派な廃人、じゃない廃人、アレッ? これだけがワープロの欠点だ。
廃人、じゃなくて、俳人を目指すことが出来そうである。 もう一度いう。彼女は美女だ。


010829  ネッ友は楽し

毎晩BBSで騒いでいる仲間はほぼ全国に散在しているが、名古屋にも面白い夫妻がいる。いや正確に言えば品の良いオットリした感じの旦那様と、美形に似合わず恐ろしくて口(筆?)の悪い奥様である。小生このお二方にオフ会でバラバラに一度ずつお目にかかったことがある。

フツーはご夫婦一緒にお目にかかるというのが通常のパターンなのであるが、どういうわけか昨年夏の信州で開催された大オフ会で奥様に、そして秋に浜名湖で開催された中規模のハゼ釣りオフで旦那様に、別々にお目にかかっているのだ。
その他のいわゆるミニオフ会は、あちこちの地方で随時開催されているし、小生も二度・三度ならず四度・五度と出席している。

今夜が東京地区在住者のミニオフ会である。当初は小生と美女二人での開催予定であったが、むさい男が二人割り込んで来たため、急遽五名ということになってしまった。むさい男の一人は神奈川から馳せ参ずるが、彼自身ミニオフのみに二度目の参加である。従って小生とも二度目の対面ということになり、BBSではしょっちゅう遊んでいるというものの、顔を覚えているかどうかもおぼつかないのだ。

この前会ったのは何時だったっけ、と思って日記をひもといてみたら、驚くなかれ、丁度去年の今夜、ジャスト一年振りなのだ。場所は荻窪で、やはり今夜来るもう一人のむさい男との三人オフだった。

今夜のオフは新宿でということになったが、場所の設定は小生に一任ということになったので、先週の金曜日に昼飯を食いがてら場所の予約をしてきた。

新宿はマイ・シティの七階の「出雲そば いづ味」でそば会席。何を隠そう、上述の名古屋の怖いおばさま、じゃなかった、美形の奥様のイトコが経営しているお蕎麦屋さんである。

前に教わったのでそれ以来四〜五回足を運んでいるのだが、なかなか美味い本格蕎麦を食わせてくれる店である。ただしいつも昼飯の混雑時ということもあって、勿論店主の方にご挨拶したこともないし、当然先方でも名古屋のイトコのネッ友が客で来ているなどということは知る由もない。

今夜のオフも一切おしのびである。 名古屋のおば様には勿論、予約時に店主の方にも一切何も言わずに、フリー客として予約しただけである。当然出席者は全員知っているわけであるが、内緒ナイショと緘口令を敷いてあるため、オフ会が迫ると大騒ぎが恒例になるBBSも不自然なほどにオフ会の話題が出ずに静まり返っている。

さて、うまい蕎麦会席を賑やかに食って、清算を済ませて、「ごちそうさまあ」と言って店を出る直前に「恐れ入りますがちょっと店主の方にお目にかかりたいのですが・・・」と言ったのだ。

不審顔で出て来た店主の方に初めて真相を明かしてご挨拶をして、我々と一緒のところを写真に撮らせて頂いたのだ。その写真を今BBSにハリツケル所である。

名古屋のご夫妻が見て、さてどういう騒ぎになるのか、おば様がどう恐いのか、それはこれからの展開である。


010828  思えば遠くへ来たものだ

今週末で早くも八月も終わりである。早いといえば早い。しかしこの八月末、小生というか会社にとっては別の重い意味を持っているのだ。二十三期目の決算月である。

二十三年前、たった一人で始めた時はまさかこんなに続くとは思っていなかった。一年か、二年か、良くて三年か。まあいい、行ける所まで行ってみようという程度の気持だった。当時は責任もなかった。ダメならダメでダメージだってたいしたことはなかった。

でも今はそうは行かない。二十三年の歴史の重みと責任の重みが、ズッシリとこの小さな体にのしかかって来てしまったのだ。そしてこの不景気。二十三年目の今回の決算はわが社の史上最悪の事態になりそうな雲行きである。考えようによっては確かに苦しい時もあったが、総じていえば今までが順調過ぎたということだったのかも知れない。

小泉首相ではないが、痛みを伴った構造改革で来期に望まなければならない時期に来ているのだと思う。ただ小泉首相と違うのは、わが社のシャチョーはノーテンキなのである。

つい先日もまた生命保険の外交員が「契約切り替えのオススメ」と称して尋ねて来た。何でも小生の歳になったら、今の契約内容では将来の保証の部分で大分不利な扱いになるそうだ。
「この新商品に切り替えれば将来への保証も有利になるし、第一今の掛け金も大分お安くなります」だと。「掛け金がお安くなる」のは大いに食指が動いたので、話だけは聞いてみた。


でも大分前に〔零細企業の哀しい社長 「14 また、生命保険の外交員が来た」〕にも書いたが、決めては自殺の権利である。


今小生が自殺すれば、会社の連中は大喜びだろうし、猛妻と娘に至っては左団扇二・三枚の大金持ちになれるのだ。だから話を聞いた後で尋ねた。 「新商品に切り替えても自殺の権利は生きているのですか」。 「いや、それだけは無くなります。自殺されるのでしたらまたゼロからのスタートで三年間は先に延ばして頂きませんと・・・」。 「冗談じゃない。折角自殺の権利を確保した保険。もしかしたら来週にも自殺を考えているのだ」 と言ったら、逃げて帰って行った。

先週社ダチのトリさんと、飲んだ。一緒にオーストラリアに行くことがほぼ決定した前祝である。社ダチとは言っても彼は当社の非常勤社外取締役であり、自分でも会社を経営している。

ご多分にもれずいろいろ経営者としての悩みは多いようで、前祝いではなくグチを聞かされた。そして彼が 「いっそのことオーストラリアに行く時、飛行機が落ちるといいな。アッという間の一番楽な死に方だし、補償金もタップリ出るだろうし・・・」。
「冗談じゃない」 と怒鳴ってやった。 「落ちるなら帰りの飛行機にしてくれい」と。

まあ、彼も自分で好んで始めたこととはいえ会社の経営は楽じゃないだろう。でも彼も小生に輪をかけたノーテンキである。
何とかガンバッテみようや。なんて、月曜から暗い話になったが、暗い月曜だから暗い話になってしまうのだ。
毎週月曜に週末に想いを馳せるっていうのはやっぱりノーテンキなのだろうか。


何? 今日は火曜日だって? そんなことは分かっている。ホントは昨日UPしたのだ。
でも昨日はネッ友がパソ事故を起こすという時事ネタが割り込んで来てしまったのだ。



010827  パソ病

徒歩激歩で帰宅すると、靴を脱ぐのももどかしく、何をさておいても自室に飛び込んでパソの電源を入れる。ホントは靴も脱ぎたくなくて土足で飛び込みたい位なのだ。全身の汗が滝のように自室の絨毯に飛び散るし、猛妻がギャーギャー喚くがお構いなしである。まずパソの電源を入れる。会社のタイムレコーダだって、こんなに形相変えて押したことはない。

スーツで帰宅した時も同様である。左手でネクタイを緩めながら、何はさておいても右手でパソの電源を押す。それからクーラーのスイッチを入れて、換気扇のスイッチを入れて、ザックかカバンを椅子の上に放り出すのだ。

その後、ポケットの中のものを出したり、服を脱いだり、シャワーを浴びたりするのだから何もそんなに急いでパソの電源を押す必要はないのだ。どうせ立ち上がってもしばらくはそのまま放置してあるのだから。これはもはや習慣などというものではなく、完全に精神病である。

生きて来た六十数年の中のほんの一部、ここ数年のことに過ぎない。これって一体どういう現象というか、どういう精神構造になっているのだろうか。

今や小生にとって、そして多分かなり多くの人にとって、パソのない生活なんて考えられないのだろう。
もしかして突然ダウンしたら・・・、なんていうことは考えただけでもゾッとする。

逆にパソさえ手元に置いてくれてあれば、一ヶ月や二ヶ月の獄中生活でも耐えられるぞと思う位である。かつてはガキがゲーム機に齧り付く心境が全く分からなかったが、今では同じことなのだなと理解できるようにもなった。
これってまさしくIT革命の世界なのだろう。

会社での仕事を別にして、帰宅後の趣味の時間として一日にどんなに少なくても二時間、いや三〜四時間をパソと向かい合ってという日も珍しくない。

主な時間はマイHPの原稿作りとアップ、メル友やBBS仲間とのラチもない会話である。年に数回しか会わないネッ友でも、こうやって毎晩話をしているとまるで学生時代の仲間のような親しみが沸いてくるし、ある意味では本当に年に一回会うか会わないかの学生時代の友人よりはよほど旧知の間柄のようになってしまう。

毎晩話しているBBS仲間が昨夜は現われなかった。病気でもしたのか、交通事故であの世行きかと思って随分心配していたら、今日会社のパソに突然悲鳴のような連絡が入った。

「モニターがダウンした。家でパソが出来ない。気が狂いそう。会社から帰りたくない。」
スゴク良く気持ちが分かる。他人の不幸は蜜の味で、本来ならば嬉しい筈だし、ざまあみろと思う気持ちが全くないわけではない。


しかし彼女・・・そう女性なのだ・・・と毎晩ヨタ話をできなくなるということは、こちらとしても大変淋しいのだ。
一刻も早く、修理するか、新しいパソを買って貰いたいのだ。


もし彼女が若くて独身の女性だとすれば、彼女より先にコッチの精神状態がおかしくなってしまうかも知れない。
唯一の救いは彼女が既婚者のおばさんであるということである。


010826  ズワイがぶっ飛んで来た

台風十一号、タイミングの悪い時にお願いしてしまった。
このHPでも度々話題にさせて頂き、リンクも貼らせて頂いている、日本の北限は利尻
の漁師 「かわまさ」 さんの 「ズワイ蟹」。

正直の話、半ばは諦めていた。また時期を改めてお願いしようと。
ところが約束通りの金曜の夜、ズワイが台風に逆らってぶっ飛んで来たのだ。

この大きさ、この身のしまり具合のヤツが三匹。
なに? 美味かったかって! 不味いに決まってるじゃないか。
限られた海の資源。 また今度お願いするまでに荒らされては困る。

皆の衆、くれぐれも頼んではいかんぞ。

        
でも、写真をクリックしたらちょっとだけ食べさせてあげる(気分だけね)

010825 軽く七百メートル!

さて、本日のジムのプール。昨日宣言した通り二キロ激歩の後、二百メートルの続泳を達成した。余程もう一度壁を蹴飛ばそうかと思ったほどの余裕だった。二百二十五メートルに挑戦。
しかし思い直して止めておいた。急激な無理はするまい。案の定、プールを上がったら、胸の動悸は早鐘のようだった。

しばらく休んでから風呂場に行ったら、見慣れない友人同士とおぼしき若い女性がおしゃべりしながら小生の隣にいる。
「結構この時間って空いていていいわね」 と言っている所をみると、いつもは他の時間帯に来ているのだろう。

横目でチラチラ見たが、二人とも見事な高度を誇っていて、それがなだらかなカーブを描いて裾野に広がっているのだ。
平素アンパンをフライパンで叩き潰したようなおばさん達しか見ていない小生にとっては素晴らしい目の保養である。

本当は今日の空き方は異常だったのだ。夏休み最後のウィークエンドということと関係があるのだろうか。でもよほど「そうなんです。いつもこの時間はこんなに空いているんです。だから貴女方もいつもこの時間に来るといいですよ」 と言ってやろうかと思った。

しかし水着を脱いで気持ちよさそうにシャワーを浴びながらの彼女らの次の会話を聞いてカッと頭に血がのぼった。
「今日は何メートル?」 と聞いた片方の女性に「ううん、今日は軽く七百流しただけで止めちゃった」ともう片方の女性が答えたのだ。 ウヌーッ! おのれこのおっ! 軽く七百だとお!

ということは多分彼女らには必死で泳いでいる小生の姿が見えていたに違いない。同じコースではなかったので隣か、さらに隣のコースだったのだろうが、小生にはとてもじゃないがわき見をする余裕はない。ただひたすらに水の中でカット目を見開いて、後二往復、後一往復半と念仏を唱えながら、手足をバタバタと動かしていただけなのだ。

でも今に見ていろ。年末位にはここに 「今日は時間がなかったので軽く五百メートル流しただけで帰って来た」 と書いてやるわい、などと思っているうちに、見事なプロポーションの彼女等二人はこちらに尻を向けて先に出ていった。
ま、正直な話、五百は自信はないが、何とか年末までには三百を達成したい。

イケナイ。よほど頭に来ているとみえてまた誤植があった。打ち直すのも面倒なので、お詫びして訂正する。

        誤・・・風呂場に行ったら     正・・・ジャグジーに行ったら
         誤・・・水着を脱いで       正・・・帽子を脱いで


010824  書けば出来る

本コンテンツの三月一日(010301)に「クロール」を書いた。
毎週のジムでのノルマがニキロの激歩と百メートルのクロール続泳であると。そして二百メートル続泳すると溺死するだろうが、百五十メートルなら何回か達成したし、何とかなるかも・・・と書いた。

あれが契機で間もなく百五十メートルの続泳にチャレンジしたのだ。そして出来たのだ。それから先は 「昨日出来たのだから今日出来ない筈はない」「先週出来たのだから今週出来ない筈はない」 と思って頑張った。 「何をくだらないことを頑張るのだ」 とお笑いかも知れないが、こればかりは性癖であるのでどうしようもない。

あれから半年近く、ノルマの二キロ激歩・六分サウナは変わらないが、クロールを百メートル続泳から百五十メートル続泳に増量した。そしてそれを先日まで続けたのだ。

二週間ほど前である。ジムの行きがけに立ち寄る「ドトール」でばったりと久々の友人に会ってしまい、時間を潰してしまった。後の予定があったために、やむを得ずその日の激歩は一キロで切り上げ、三十分を節約してクロールに取り掛かった。

百五十メートル泳いだ所でもしかして、もしかと思った。時間の余裕はある。「ヨシ、百七十五メートルにチャレンジ」と思ってターンした。出来たのだ。そこでもう一度プールの壁を蹴飛ばした。溺死覚悟の決死のターンである。二百メートルの続泳で生還したのだ。
人からみればレベルの低い喜びだろうが、小生にとっては水泳パンツを脱ぎ捨てて飛び上がりたいほどの喜びだったのだ。

それから四回ジムに行った。「昨日出来たのだから今日出来ない筈はない」「先週出来たのだから今週出来ない筈はない」 で、四回続いている。明日も出来ない筈はないのだ。ノルマは更に延長である。

本当にクダラナイことである。でも本コンテンツの冒頭に記しているように、一旦口に出してしまえば、まして書いたことには、どんなにくだらないことでも責任を持たなければならない。従って責任を持って宣言する。
以後クロールのノルマは二百メートルの続泳とする。


ゼロから百五十までで数年を要したが、百五十から二百までは半年だった。このくだらないノルマは年内には更に伸びるかもしれない。
「書いてしまえばやらなければならない」。すなわち 「書けば出来る」。 従ってそのうちにもっと有意義なこと、出来て意味のあることをここに書いてみたいものだ。例えば 「貯金して金持ちになるのだ」 というような・・・。

間違えてもサウナのノルマを六分から六十分に、などとは書かないが。



010823  上高地帝国ホテル

上高地帝国ホテル、勿論大金持ちの、エリートのたむろする場所である。昼食時のレストラン。ダブルの背広に正装のドレス、フリルのついたワンピースの子供という家族連れで賑わう場所に入って行くには、ピクニック姿の小生と猛妻、娘の一家はいささか不似合いであった。でも大金持ちのエリートには変わらないのだから構うことはない。ボーイに案内されるままにテーブルに着いた。

そしてナイフとフォークを両手に持って、普段は滅多に口にしないワインなどを飲みながら豪華な昼食を上品に済ませた。
窓から見える裏側の川の景色が素晴らしい。猛妻と娘はトイレに行くというので、ではオレは一足先にでて、あの辺りでビデオを撮っているからと言って、ナプキンで静かに口をぬぐってから外に出た。

ビデオを撮っている所に後から出てきた猛妻と娘が来て、向こう岸の方に行ってみたいというので向こう岸の方へ足を伸ばして、それからあちらこちらを散策して歩いた。

いい加減歩いたところで娘が疲れたからホテルに帰りたいと言い出した。仕方がない。帝国ホテルに向って引き返すことにした。
バス停はホテルのまん前「帝国ホテル前」である。そこからバスに乗って二十分ほど下ったところにホテルとは名ばかりの民宿に毛が生えたような温泉宿があり、そこに二泊三日の夏休みの旅だったのだ。

バス停に並んでいた時である。黒の制服に黒の蝶ネクタイを締めた帝国ホテルのボーイが転ぶようにして走って来た。小生の前に立ちぜいぜいと息を切らしている。この涼しい上高地で額からダラダラと汗を流している。

「あのお、先ほどお食事をして頂いたお客様ですね」 と尋ねるので 「そうですが、何か忘れ物ですか?」 と聞いたら、
「はい、いえ、あのお、まだお勘定を頂いていないのですが」 だと。  


小生はテッキリ猛妻が払って来るものだと思っていたし、猛妻は小生が払ってから出て行ったのだと思い込んでいたらしい。
なんでも件のボーイ氏、一時間近くも探し回っていたそうだ。汗もかくわけである。

よほど怒鳴りつけてやろうかと思った。
「やいこら、コノオ。天下の上高地帝国ホテルのレストランが一万円かそこらのことで客を追い掛け回すんじゃねえや」 と。


でも考えてみたらちょっと違うような気もするので、仕方がないから平謝りに謝って勘定を払った。その上お詫びの印にチップとも思ったが、さすが天下の上高地帝国ホテル、受け取らなかった。

四年前の今日の話であるが、いつもこのシーズンになると思い出し笑いをするのである。 



010822  ママチャリ台風

来るのか来ないのか、ハッキリして欲しい十一号。なんと時速二十キロだと。ママチャリだって一所懸命に漕げばこれくらいのスピードは出る。

今日の昼過ぎの会社、悲惨であった。テレビの画面はあっちこっちのスゴイ所だけを追いかけて映像にして大騒ぎしている。窓の外は小雨で風もなく明るいのだ。

会社の今夜の仕事は大変なのだ。三箇所で座談会の並行実施の予定が入っている。出席を約束して頂いている 六名×三会場=十八名 の方は、我が社のリクルータが毎晩遅くまで電話をかけまくって、やっと見つけて出席を約束して下さった方々である。

担当責任者の三人は悲惨である。実施を強行するとしても彼ら担当責任者自身は屁とも思っていない。彼らは槍が降ったって出かけて行くのだ。

しかし集まって頂く十八名の方々はお客様である。開始前に風雨が強くなってどうしても来られないというなら、それはそれで仕方がない。しかし実施が始まって、帰りになって暴風雨になり、帰りの彼らの足が奪われたらどうするのだ。開催者としては開催責任があるのだから「じゃあ私は泳いで帰りますから皆様ご随意に」というわけには行かないのだ。

「実施か中止か」。担当責任者がクライアントと相談しながら判断しなければならない。もちろん強行実施して事故でも起こった場合の法的な最終責任はシャチョーが持たなければならないにしても、実施の可否の決断は担当責任者の分掌である。

中止にした場合の被害はバカに出来ない。まず折角出席に同意して下さった方に中止の連絡を入れなければならないし(この連絡がなかなか取れない)、とりあえずはこちらの判断で中止したわけであるから、本日の出席に対してお約束した謝礼は、全額ではなくてもお支払しなければならない。当然前金で振り込んだ会場費は返して貰えない。原則としてこれらの費用はクライアントとの話し合いであるとしても、その被害を最小限に留めるための調整も容易ではないし、しかもそれで終わりではない。

日を改めて、会場の契約をして、もう一度対象者を集める作業からやりなおさなければならないのだ。費用もさることながら、その労力たるや膨大な損害になるのだ。というよりは担当者は精神的に極めて大きな負担を強いられることになる。

自然が相手であるし、自然相手の仕事のウェイトの高い職業の方々の損害は我々の比ではないということは十分に承知しているが、冬の突然の大雪、そしてこれからの台風シーズン、市場調査会社も大変なのである。

例外的ではあるし、或いはこんなことを書くのは亡くなった方々に対して不謹慎であるかも知れないが、かつての神戸大震災とオーム事件のXデーでは、当社は大きな仕事が続け様に流れて、再起不能かと覚悟したほどの大損害を蒙った経験もあるのだ。

本日のことに関していえば、結局三つの予定のうち二つは中止の決断をした。一つは相手が男子大学生という、屈強なグループだったので強行した。

ところが今夜のこの来なかった台風一過の天気は何なのだ。と嘆いてみても、気象庁でさえ午後の時点では予測出来なかったのだから仕方がないといえば仕方がないが。

こんなことならママチャリで台風の目玉を訪問して、しばらく併走しながら自分の目で確かめて来るのだった。

010821  ああ、腹が立つ

またしても外務省員のネコババが発覚。一人で三千万円。倒産寸前の零細企業一社を十分に救える金である。これで外務省だけでトータルいくらになったのだろう。

咽もと過ぎれば熱さ忘れるで、前のことは記憶の片隅に追いやられてしまった。確かに外務省は予算や使途費目の多い省であろう。しかしここまでボロボロ新事実が発覚してくると、他の省庁はどうなっているのだろうかと、首を傾げるのは小生だけであろうか?

こんな時こそマスコミはしっかりして欲しい。毎日掲載されている株価情報のように、ネコババ情報欄を設けて、省庁ごとのネコババ額の累積をグラフででも毎日報道して欲しい。

他の省庁も今は空ランでも、そのうち必ずグラフのメモリはどんどんと上がって来るのではないだろうか。

曲がりなりにもこれらの省庁に入所できた人たちはエリートのはずである。学生時代、小生の成績とは雲泥の差があった彼や彼女らのうちの、更にほんの一握りの人たちのはずである。

もちろん職員の全部が全部である筈はないが、ヒガミ目から見るとこれらのエリートの全ての人たちが、その頭の良さを自らの懐を潤すために使っているかの如くに思われてしまう。

悪は根源から絶てというのだとすれば、現在の小学校の成績優秀児は中学に進学させない、そして中学に進学した者の中から成績優秀児は高校に進学させない。最終的に大学での成績優良者は就職させない。位の大英断というか、構造改革が必要だと思う。

そうすれば各省庁の職員は少なくともせいぜいが小生程度の頭脳程度が横並び。ネコババをするだけの才覚も度胸もない人間で占められることになる。

省務は大幅に効率ダウンとなり、諸外国からは軽蔑される国家になるかも知れない。しかしこれだけは胸を張って言える。

「わが国の官庁は汚職・賄賂・ネコババの類は皆無です。少々能率は悪いし、やることに欠陥はあるかも知れませんが、真に国民のために日夜、一所懸命努力しています」。

中途段階で脱落させられた頭の良い連中は、仕方がないから零細企業のシャチョーになれば良いのだ。零細企業にはネコババできるような金はないし、何しろ頭の良い連中が経営するのだから、倒産なんていう事態も避けられる筈だ。

素晴らしい名案だと思うが、構造改革の小泉さん、如何だろうか。

とまあ、腹立ちまぎれにこんなことを書いたが、本当に真面目に国務のことを考えている国家公務員の殆ど、いや大半、いや半分、いや三分の一位かな? の方には大変失礼かもしれない。もしそういう方が読んでいらっしゃるとしたらゴメンナサイだが、そういう方は多分小生以上に大きな腹立ちを感じていられることだろう。

とにかく、今春の省庁改変で全ての省庁の呼称が変わった中にあって、唯一昔のままの名前を引き継いだ伝統ある外務省。

でも遅ればせながら「害務省」と変更しても良いのではないだろうか。



010820  東京が正気に戻った

朝の電車が正しく混んでいる。ただし押され方が違う。リフレッシュしてきたせいか、乗客の誰もが威勢が良い。「ギャーッ」とか「イテテーッ」の悲鳴も、先日までよりは明るい声であるし、険悪感もない。

美味い飯屋も不味い飯屋も揃ってシャッターを開けた。ビジネス街を歩くサラリーマンも背広にネクタイ着用という人口が、ジーパン・Tシャツ姿の数を凌駕している。誰もが忙しそうにセカセカと足を運んでいるというのも、完全に十日前の街相である。

小生も先週一週間は夏休みと称してドライブ通勤を続けたが、本日からは激歩帰宅の再開である。地べたも一週間の休養で少しは熱も下がったようであるし、空の青も、雲の白もハッキリと濃くなって自己主張をしている。コントラストの稜線が鮮やかになった分、頬をなぜる風も透明色の度合が深まったように感じられる。

帰宅するとTシヤツから短パンまで、びしょびしょに汗がしたたっているという状況は変わりないが、そのTシャツの裾を丸めて口に頬ばって吸い込んでみても、心なしか先日までとの比較で塩っぱさが薄らいだようである。

子供や学生達の夏休みはまだ続いているし、これからも残暑の厳しい日はあるに違いない。しかしわれわれサラリーマンの今年の夏は終わった。また来年までさようなら、これからはいよいよ秋本番である。

そういえば小泉総理の夏休みも後一週間は続く筈だ。平素はあれだけの激務なのだから、ぜひゆっくりお休み頂きたい。急遽呼び戻されるような事件が起こらないことを心からお祈りする。何も考えずにただぼんやりと、ゆっくりと休養に努めて頂きたい。

そして夏休みが終わったら、いよいよ政局も本番を迎える。公約の構造改革に大鉈を振るうべく準備を始めて頂きたい。事を急ぐ必要はないが、確実に遂行して頂きたい。

期待して待っているし、期待が満たされれば期待を支持に変えてもよい。とにかく、何がなんでも早く日本の正気を取り戻すべく、音頭を取って欲しい。正しい方向を向いて進んでいると判断できれば、それが痛みを伴うものだとしても、一緒に行動をしたい。

狂気の政局と狂気の経済、われわれの夏休みが終わったように、終息に向けるべく動き出して欲しい。

ひとつの季節が終わって、次の季節へと向って動き出した。その動きはアナログ的ではあるが、その一断面を切り取ればそこには必ずデジタルの世界がある筈だ。

漫然として過ごして来たこのアナログの一週間。自分の心の時計ももう少しハッキリとしたデジタルに切り替える必要がある。



010819  車はどこへ消えた?

先週の盆休ドマンナカ。東京駅前から延びる八重洲通と昭和通りの交差点。昭和通りの横断跨道橋上からの撮影である。いつもなら立錐の余地もなく車が犇めき合いクランクションがののしりあっている都内最混雑道路である。

チーズは溶けるから消えることもあるだろう。でも車はどこへ消えた? 
というか、つい先日まで重なり合うようにしてここに止まっていた車は、今は関越や東名や中央道で、重なり合って止まっているのだろう。この跨道橋の上で、心の中でザマみろと連呼しながらカメラのシャッターを切ったが暑い。

いくらザマみろを連呼しても「ひかれものの小唄」なのだろうか。


「チーズはどこへ消えた?」は何百万部ものベストセラーで大騒ぎになっているが「車はどこへ消えた?」なんてのはダメだろうな。

ああ、どんなに混んでいてもいい。「ドッカへ遊びに行きたいのだ」。
この時は痛切にそう思った。一昨日の後悔なんて夢にも思わなかった。

010818  信じられない話

今朝例によってジムの受付でカードを出すと 「お早うございます」 といってロッカーキーを差し出してくれたのは何とチバちゃんではないか。チバちゃんはインストラクタであり、プールで顔を会わせると挨拶位はする仲であるが、夏休みの人口不足から受付も手伝っているということである。十人ほどいる女性インストラクタの中でも小生に言わせればダントツNO1である。

小柄ではあるがムチムチピチピチでしかも均整の取れたスタイル。細面で笑顔がさわやかなのである。小生が水中歩行をしている隣のコースを彼女が背泳で通り過ぎて行こうものなら、わが水中のスクリューは高速回転を始めて、一歩も前進できなくなるのみならず、よほど踏ん張っていないと後戻りしてしまう位なのだ。

その彼女が 「バカ様、先週の落し物です」 と言って差し出したのが、ナ・ナンと件のビデオの会員カードである。グェッと思って顔をみると 「ちょっと待ってくださいね」 と言ってバックルームからミサちゃんを呼んだのだ。

ミサちゃんが出てきて 「ちょっと玄関前までお願いします」 という。館内で客と長時間話するのは禁じられているためである。ミサちゃんもインストラクタであり、小生の好みから言えばNO2なのである。ただキスしなければならない局面に立ち至った時に踏み台が必要だというのが難点といえば難点である。

玄関でミサちゃんが 「○○焼肉店五千円お食事券」 を小生に差し出して説明した。要点をいえばこうだ。

先週自転車置き場にビデオ会員カードと焼肉クーポンが落ちていた。ビデオ会員カードはジムで預かるにしても丁度その日の勤務終了後にチバちゃんと焼肉を食べにいく約束になっていたので、小生のクーポン券は焼肉屋のマスターに預けたそうだ。そして彼女らはそうそう焼肉屋に行くわけではないのでクーポンのハンコは集めていない。

焼肉屋のマスターがこう言ったそうだ。
「ああ、あの人ならいつもジムの帰りに寄るのでお宅で預かって頂いた方が確実でしょう。お知りあいなのでしたら、今日の貴方達の分ふたつハンコを押して丁度五十、お食事券でお預けしておきますので・・・」 ということだったそうだ。


『あのお、お礼といっては何ですがどうせ一人では使い切れないし、三人でご一緒に如何ですか?』 と清水の舞台から飛び降りる心算で誘ってみた。客との交際は勿論中元のプレゼント等も一切禁止。最初は断られたがそこへ受付当番を交代した先輩格のチバちゃんも出てきた。

「大丈夫、ナイショナイショ。今夜七時に如何ですか?」。
もちろんOKだ。ホントはチバちゃんだけならもっとOKなのだが、そうもいかない。

ということで、三人で豪勢に焼肉を食って、その後 「今度は私たちが出すから」 と誘われて駅前のカラオケボックスに行って、もちろんその金も小生が払って、追加費用がお食事券を遥かに上回って今帰宅した。な〜に、今後の展開への期待の投資と思えば安いものだ。

こんなにウマイ話ってあっていいものだろうか?    モチロンナイ。

転んでもタダでは起きないのだ。無くした五千円クーポン、この位の想像というか妄想を逞しくさせてくれい。
せめてこの位のネタにはなってくれい。


010817  盆休最後の日

もう十数年も繰り返している毎年のことであるから、慣れるというか覚悟は出来ているはずなのだが、今週の会社周辺は完全にゴーストタウンである。こんな時こそ頑張れば、普段繁盛しない飯屋でも客が行列するのだろうが、申し合わせているのかどうか知らないが、どこもかしこも休みである。綺麗に閉まったシャッターが並んでいる。

ドトールだけは真面目に営業しているのが救いだが、一週間続けてドトールのサンドイッチ昼食というのも淋しいではないか。ああ、それともう一店、近所の厚○○金ホールのレストラン。宿泊施設もある関係上年中無休である。大レストランには和・洋・中、そばからラーメンから寿司から何でも揃っている。しかも和・洋・中、そばからラーメンから寿司まで、見事なまでに恐ろしく不味いのである。

仕方がないのでこのシーズン週に一度は利用するが、その度に「二度と来るものか」と思う。次に「二度と来るものか」と思うのは来年のこのシーズンの筈である。

ホントは我が社も休業にすれば良いのだろうが、以前に書いたような事情でこの時期、社員諸君は書入れ時で忙しいのだ。ボーヨーとして終日机の前に座って腕組みしているのはシャチョーだけなのである。それなら社員諸君の仕事を手伝えば良さそうなものだが、パソ番外地、老眼鏡おめめイタイイタイ病のシャチョーが手伝うと言っても迷惑がられるだけである。あまり退屈なのでクライアントの所に遊び、じゃない営業に行こうと思っても、その相手様が夏休みなのだ。

じゃあシャチョーもこの際休めば良さそうなものだが、そうも行かないのだ。実にツマランこと、例えば銀行が来るので自署が必要、軽井沢で休暇中のクライアントから来週の打ち合わせの電話が入る、といったどうしても社にいなければならない仕事が意地悪くも一日に一件は必ず入っているのだ。

久々の好天に恵まれた本日も例外ではなかった。ホントは休みたい所だったが無人野を行くが如き、青梅高速街道をブットバシてドライブ出社。しかしやらなければならなかった、たったひとつの仕事は昼過ぎに済んだ。

「ゴメン」と叫んで半日夏休み。中央高速を快走して「談合坂」まで一時間。コーヒーを飲みながら小休止。あわよくば小淵沢で八ヶ岳を眺めながらビールを飲んで一休みして帰宅をと思って上り車線を見てびっくり仰天。

迂闊であった! 帰省ラッシュが始まったではないか。ギューギューの渋滞である。

仕方がないので大月で降りた。混んでいるのが分かっている高速道路料金を払うのも業腹なので一般道を迷いながら走って七時間。少し前に空腹を抱えて帰宅。ああ、疲れた。

いい盆休だった。来週からは東京が東京に戻る。



010816  恐る恐るお尋ねした

例のJAL入賞の海外どこでもペア航空券。弱ったことがひとつある。身障者の娘を一人残して猛妻とというわけにも行かない。どうしても同一機の航空券を追加購入する必要がある。

しかしペア申込み券は第一希望から第五希望まであって、希望の日時の飛行機が取れるとは限らないし、追加購入の券はそっちが確定してからでないと申し込めないし、申し込んでも取れるという保証はないのだ。

ほとほと困り果てて先方の担当者に連絡したら、 「便数の多い所という条件はつきますが、お三方で一緒の便に乗れるように追加購入券の方を手配します」 と親切に対応して下さった。

しかし便数の多い所で娘の行動半径ということを考えるとハワイかグァムあたりになってしまう。以前ロスに行ったこともあるが、その時はへろへろになってしまったのだ。

小生が行きたいのはカナダかブラジルかオーストラリアなのだ。でも仕方がないのでハワイを中心に検討してみた。
追加の航空券、現地の宿泊代等を考えると結構な金額になり、パック旅行料金とたいして変わらないのだ。折角の無料券なのに勿体無いことこの上ナシである。

そんな時に社ダチのトリさんが 「オレを誘ってくれればオーストラリアなら知り合いもいるし、マイレージを放出するからホテルも安く泊まれるのに」 という。

帰宅してから「あの〜」と言って猛妻に恐る恐るお尋ねした。「カクカクシカジカなのだけど、というわけで、そういう事情だから今回のハワイ行きの話はなかったことに・・・」。

猛妻が「あの〜」と言った。「実は十月に写真教室からトルコに行くのだけど、申込みの〆切りが迫っている。行きたいのだけどハワイでお金がかかるから止めようと思っていたのだけど・・・」。

【ナニオーーッ。お前は一昨年はハワイへ、昨年はオランダへ、写真旅行に行ったじゃないか。それで今度はトルコだとおっ! 我が家にいくら金があると思ってるんだ。しかも帰ってきたらべらぼうな現像代と焼き付け代。そのうちの何点かがコンクールに入選して立派な表彰状と表彰盾と引き換えに入賞パーティの会費と、展示用フレームの代金と、友人を連れて展覧会場に行って入場料と昼飯をオゴッテ・・・! オレなんかそのず〜っと前に上海にシミッタレ旅行をして、しかもそれをネタに四百字原稿用紙五枚で五十万、原稿用紙一枚で十万をゲットしたのだぞお!】

これは我が心の中の雄叫びである。実際にはこう叫んだのだ。 「行けっ行けっ行けっ!ゴーーーッ!」。
かくして念願のオーストラリア行きが濃厚になったのである。

なに? イヤその点はご心配なく。家族旅行、まして父親同行旅行大キライ。
特に海外への長期強制連行を免れた娘はバンザイを叫んで喜んでいるのである。