しゃぶしゃぶは元々の名前を「(ショワヤンロオ)という。中国の北京地方の料理で、には”すすぐ”の意味があり、羊の肉をゆでて食べる。古くは明代の文献に見られ、清代には宮廷料理にもなっている。火鍋子(フォイコオズ)と呼ばれる煙突のある鍋にえびや椎茸などのスープを煮立たせ、去勢した雄羊の薄切り肉を煮る。その後、春雨やギョーザ、野菜も入れて食べる。現代の中国でもごちそうの一つである。 日本に入ってきたのは、第二次大戦後。発祥の地は京都の「十二段屋」。戦時中、中国で生活したある軍医がその食べ方を伝授。十二段屋の主人は日本人向けに羊肉を牛肉に替え「 牛肉」として売り出した。この食べ方が進駐軍の間で人気を呼び、あっと言う間に全国に広がり、アメリカでも有名になった。 「しゃぶしゃぶ」と命名したのは大阪人で、肉をスープの中で揺する様子やシュワシュワと火鍋子の煙突でスープが蒸発する音に由来している。 肉をゆでることにより脂肪が最大30%も落ちるしゃぶしゃぶ は非常にヘルシーな料理だ。椎茸・白菜豆腐などの緑黄色野菜や豆類も含み、栄養のバランスも優れている。ご飯も含んだしゃぶしゃぶ一食分のカロリーは534Kcal 豚カツ定食1200Kcal・ピザ600Kcalに比較して非常にカロリーが低い。このように栄養バランスに優れ低カロリーなしゃぶしゃぶはまさしく健康食ではないだろうか。

参考文献 大分合同新聞


義経焼  米沢うまいもの屋