ミートボール、ハンバーグ、餃子につくねなどの定番料理から、キョフテ、シークケバブ、ボーズ、マントゥなどのエスニック料理まで。いつもの挽き肉をラム挽き肉に変えるだけで、手軽に羊のエッセンスをプラスできます。

麻婆豆腐の生みの親は100年前に四川省に住んでいたチャオチャオという女性です。

彼女の住まいの両脇には豆腐屋と羊肉屋があり、そこから豆腐と羊肉を調達して作った料理が人気となりました。その料理こそが「麻婆豆腐」です。

素敵な麻婆豆腐の歴史に想いを馳せながら、羊肉麻婆豆腐を作ってみてはいかがでしょうか。

シークカバブとはインドでは定番の挽き肉料理。スパイスで味付けした羊の挽き肉を串に巻き付けてタンドールや炭火で焼いたものです。

インドでシークカバブを食べる際の注意点ですが、必ず清潔なレストランで旅行者の口コミ評価が高いところで食べましょう。

私は、本場のローカルな味を知りたい一心で、裏通りにある汚い食堂に突撃してシークケバブを食べました。

翌日、今までの人生で経験したことのないような腹痛と嘔吐、下痢で生死の境を彷徨いました。

インドの食あたりには、日本の薬は効かないのでお気を付けください。

日本だけではなく、世界中で愛されている餃子。餃子のルーツは中国かもしれませんが、それぞれの国ごとに歴史があり、独自の進化を遂げてきました。

モンゴルのボーズ・ホーショール、ネパールのモモ、トルコのマンティ、中央アジアのマンティ。
あげればきりがありませんが、基本的にこれらの餃子に使われるのは羊の挽き肉です。


写真はモンゴルの遊牧民にボーズを教わった際に撮影した写真です。

定番のキョフテから、マントゥ、カルヌヤルク、ラフマージュン、ビベルドルマス、アダナケバブなど様々な羊挽き肉料理があります。写真はトルコのイスタンブールで食べたカルヌヤルク(手前)とアダナケバブ(奥)です。

以前、イタリアの羊飼いのお宅を訪問した際に頂いた仔羊の白ラグーソースのタリアテッレ。白ラグーというのは、トマト抜きのラグーソースです。なぜかイタリアのアレッツォ近郊では羊とトマトをあわせるのはご法度らしいです。しかしトマトを使わない分、シンプルに肉の旨味を堪能できます。その他にもローマのレストランで仔羊の挽き肉と羊のリコッタチーズを包んだ仔羊のトルテッリーニなど頂きましたが、未知の美味しさでした。