オーストラリアは世界有数の畜産国。広大な自然環境のもと、羊たちは放牧によるグラスフェッド(牧草肥育)で健康的に育てられています。
主な飼料は、クローバーやライグラスなどを含む牧草で、穀物肥育と比べて脂肪が少なく、赤身の割合が高いヘルシーな肉質が特徴です。
また、オメガ3脂肪酸や鉄分、抗酸化成分(ビタミンE・βカロテンなど)も、牧草由来の栄養がしっかり含まれており、穀物肥育に比べて豊富な傾向があります。
■成長ホルモン・抗生物質の使用実態と安全性
オーストラリアでは羊への成長ホルモンは一切使用されておらず、抗生物質も原則として使用されていません。
制度上は病気の際に獣医師の管理下で使用が認められていますが、現場では羊の経済的価値や放牧の特性から、病気時には治療ではなく淘汰されるケースが一般的です。
そのため、抗生物質残留のリスクは極めて低く、オーストラリア政府が実施した2022年の残留物質調査では、羊肉の99.9%以上が安全基準をクリアしています。
■国際的にも認められる衛生・防疫体制
オーストラリアは口蹄疫やTSE(伝染性海綿状脳症)などの重大な家畜感染症が確認されていない国とされ、
世界動物保健機関(WOAH)からも「リスクが極めて低い国」として正式に認定されています。
こうした背景から、オーストラリア産のグラスフェッドラムは、安全性・自然性・栄養価のすべてにおいて信頼できる原料として、ペットの健康を支える上質な生肉としておすすめできます。
■高たんぱく・高吸収、羊肉の栄養力
羊肉は、犬や猫にとって欠かせない良質なたんぱく質と必須アミノ酸(リジン・ロイシン・トリプトファンなど)を豊富に含んでいます。
筋肉・臓器・皮膚・被毛の健康維持をサポートし、成長期からシニアまで幅広いライフステージで活躍します。
また、吸収率の高いヘム鉄や、皮膚や被毛の再生に関わる亜鉛、代謝を支えるビタミンB群(特にB12・B6・B2)などもバランスよく含まれています。
赤身中心の肉質は消化にも優れており、胃腸に負担をかけずに栄養をしっかり摂れる点も魅力です。
■鉄・亜鉛・ビタミンB群で内側から元気に
羊肉に含まれる脂肪は、オレイン酸(不飽和脂肪酸)が中心で、酸化しにくく体にやさしいエネルギー源となります。
脂肪の融点が高いため消化もゆるやかで、胃腸への刺激が少ないのも特長です。
さらに、羊の内臓には消化酵素(リパーゼ・アミラーゼなど)やコラーゲンが含まれ、骨にはカルシウムやリンなどの必須ミネラルが豊富です。
当店では、羊の内臓を幅広く取り揃えているほか、脂身単体の商品や骨類もラインナップしており、目的や栄養バランスに応じてお選びいただけます。
これらを使ったミンチやダイスカット商品は、手作り食や生食メニューの栄養設計にも最適です。